商人 #14
安心して食べていただけるケーキづくり
2024年5月末 63年の営業を終了
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ロマラン洋菓子店 表町店
洋菓子職人
伏見 健一郎
STORY
地道においしいものを
表町商店街でお土産を買っていこうと思うと、このお店を思い浮かべる人も少なくないのではないだろうか。表町商店街で昔から愛されてきた「ロマラン洋菓子店」は、いつも1歩店内に入ると私をいつもワクワクした気持ちにさせてくれる。今回は、そのオーナーシェフの伏見健一郎さんにお話を聞きました。

父から引き継いだ店
―表町のお店が始まったきっかけはなんですか?
僕の⽗が1961年に、岡⼭市番町で洋菓子店を創業しました。⽗は創業前、これからの時代は洋菓⼦が好まれるのだと、東京・⼤阪で修業しました。番町に本店を開いた10年後の1971年、懇意だった学⽣服店の店主がジーンズ店を始める際に、店舗の半分を借りないかと誘われたことがきっかけでした。当時の表町商店街は、今では考えられないぐらい賑わっていました。


-伏見さんが引き継いだのはいつですか?
30年前です。僕も6年ぐらい東京の洋菓⼦店で修業しました。本店の2階に住んでいましたので、⼦どもの頃から「ケーキ屋」を⾝近に感じていました。広島の⼤学に進学しましたが、いざ卒業するとなると、やはり家業を継いだ⽅がいいなと思うようになり、修業のため上京しました。
―経営と製造の両立は大変ではないですか?
洋菓子店のケーキ作りは、きちんとした材料を使い、品質を揃えなければなりません。例えばバームクーヘンは、同じように焼いても、ちょっとした⽣地の⽴て⽅で違うものができてしまいます。繊細な部分に気を使いながら、おいしいお菓子を作る。また、なるべく無駄を出さないようにと、経営のことも考えます。昔は、職⼈は夜遅くまで働くのが普通でした。今は時代が変わり、5名の製造スタッフにもしっかり休んでもらい、チームで協⼒し合って作っています。

一躍有名になった「半熟ショコラ」
―今までで印象的だった出来事は何ですか?
10年ぐらい前にTBSテレビ番組「はなまーるマーケット」で取り上げていただきました。ゲストのお気に入りのスイーツを紹介するコーナーで、俳優の大杉漣さんが当店の「半熟ショコラ」を紹介してくださいました。あの時は放送中から問い合わせの電話が鳴りっぱなしでしたね。とても嬉しかったです。


―今までで一番苦労したことは何で すか?
特に苦労というわけではないですが、⼟⽇にも働いていたので、⼦どもと休みが⼀緒にならずかわいそうな思いをさせました。その代わり夏休みや春休みになると、朝から⼀⽣懸命遊んでいました。今でも街中でやっている楽しそうなイベントは⼟⽇ばっかりだから、そういうのもなかなかいけなくてさみしいですね。

Romarin
PATISSERIE
fondée en 1961






趣味は料理と山登り
―仕事以外で、現在はまっていることはありますか?